幻のウラ184編成を作る
どうもです。
今回は、先日完成したE231系500番台 ウラ184編成についてご紹介します。ちょっと長い説明となってしまいますが、所詮は当時のオタク共の妄想を垂れ流しているだけなので、暖かい目で見ていただければと思います。
・そもそもウラ184編成とは?
2014年2月に発生した京浜東北線ウラ177編成の脱線転覆事故によって京浜東北線の予備車が減ることから、他線区の車両を転属させて代替新造するまでの間をしのぐとオタク達の間で噂となりました。その転属車が「ウラ184編成」と呼ばれていました。最近で言うところの「209系幕張車が武蔵野線に転属する」程度のいい加減な噂だったと思います。
その車種については割と不確定的で、E235系トウ01編成の登場でサハE231-4600を抜き取られて10両で余剰になっていたトウ520編成や横浜線での運用を終えてインドネシア譲渡を待つ205系、当時製造中のE233系6000番台を10両に組み替えて暫定的に京浜東北線で使うなど、オタクの妄想はとどまるところを知らないといった様でした。
結局、京浜東北線は上野東京ラインの開通によって乗客が減少する事が見込まれており、京浜東北線の車両の運用を削減することで車両不足を解消しました。そのため、他線区からの転属は実現しませんでした。
しかしこの手の噂話、たまにマジモンが流れてくるので100%嘘と断定できないんですよね。
これなんかもガセだと思い込んでました。
・なぜ「184」編成?
浦和電車区(現さいたま車両センター)にはウラ101編成から183編成までが在籍しているので、その続番にあたる数が184ということになります。当然ながらJRの公式発表とかではないので、仮に転属が実現していた場合でも本当に184編成になったかは微妙なところです(
・今回製作した作品について
自分自身も当時のウラ184編成の噂はE231-500の転属で実現して欲しいと思っていたので、およそ7年越しに模型で実現させたのが本作です。当時からコラ画像などでスカイブルー帯のE231-500を作る方がいましたが、とにかく似合っていて気に入ってたんですよね。めちゃくちゃカッコいいじゃないですか。
なお、本作は2014年当時の仕様ではなく、そのまま2021年まで生き延びている設定で現在のミツA520編成の仕様に合わせています。そのため厳密には「サイ184編成」になっていますが、当時のオタクにはウラ184で通じるのであえてそう呼んでいます。
・製作の過程
基本的には横須賀線E233系と同じ工程ですので、簡単な説明のみとさせていただきます。
床下は小列車工房製の部品で機器更新や正規化を行い、タイヤブラックで塗装のうえ色指しをしました。
床下、屋根にウェザリングを加えた様子です。サハE231-600のみ退色を控えめにしました。
汚した床下がこんな感じです。
パンタ周りも色差しを行っています。TOMIXのPS33Bが余っていたので載せ替えました。こっちの方が好きなんですよね。
ボディはまずスカイブルーを全体に吹き、マスキングをしたうえで複数の銀を塗り重ねていきます。スカイブルーは調色で再現しました。
今回から黒の下地を使うのはやめました。吹かない方が綺麗に仕上がります。
銀塗装が終わった様子です。
下のサハE231-600は実物同様に少し細い帯になっています。
仮組みです。前面ガラスがまだ未加工です。
前面ガラスにクリアグリーンを吹き、編成表記を入れました。これで立派なウラ184の誕生です。
ドアステッカー、優先席表示は全て2021年現在のE233-1000に合わせています。
室内はDensha.me氏が販売しているステッカーを貼りました。E233-3000の同内容のステッカーが発売した時よりだいぶ進化してる気がします。一部だけ変色してるとかもありません。
全部貼って組み立てた後に、パンタ周辺のウェザリングをして完成です。ボディに土汚れがほとんど見られないのが「都会の電車」って感じがします。ヤテケトは特にですよね。
以上、実車の紹介(?)と製作工程の紹介でした。
よくよく見ると女性専用車両ステッカー貼ってない。忘れてました。後日貼ります()