KATO E233系スカ色を作る その3
こんにちは。今週は猛暑日が続き、早くも夏バテを起こしそうなところです。
今回は、床下機器を整備していきます。KATO製のE233系3000番台増備車は床下機器の流用が多く、調べたところ、15両のうち1、3、7、9、10、11、13、14、15号車の計9両が実車と一部異なっているようです。しかし、これらを全て修正すると手間と費用が多くかかってしまう為、この中でも特に目立つモハE233のVVVFインバータだけ実物と同じものに交換します。苦渋の決断ではありましたが、その他の違いは見なかったことにします←
それではやっていきます。
初めにVVVFインバータの交換を行います。3000番台のVVVFインバータは日立製のSC98型ですが、製品では通勤型の床下が流用されており、三菱製のSC85型が付いています。E231ではVVVFインバータの作り分けもしていましたし、E233でも作り分けして欲しかったところです。
交換用のSC98型は、友人に3Dプリンターで作っていただいたものです。もちろん対価は支払っています。
熱湯中性洗剤風呂に漬けてサポート剤を落とします。SC98と一緒にいただいた、PS33Dパンタグラフの台座もついでに漬けました。
サポート剤が取れて綺麗になりました。漬けていた時間はだいたい2時間ほどですが、そこまで長時間漬けなくても落とせると思います。
交換用部品は準備が整ったので、床下部品についているSC85型を外します。廃ニッパーで切り取り、デザインナイフと棒ヤスリで平らにしました。なお、削りすぎたところはプラ棒やプラペーパーで盛っておきます。これを4両施工します。
瞬間接着剤を使ってSC98型を付けました。これにてVVVFインバータの交換は完了です。
少し気が向いたので、付属編成側のモハE233-3000の床下に機器を追加します。
KATOのE233のM車はモハE233-200番台であるのに対して、付属編成側のモーター車はWパンタの0番台です。これらは実車では床下機器が一部異なっていますが、KATO製品では200番台の床下が流用されており、0番台と比較して1つ機器が足りない状態になっています。なので、余剰の0番台の床下から不足している機器を移植しました。
移植工事自体は割と容易なもので、0番台から切り出した機器をM車に取り付けられるところまで薄くし、M車のモーターカバーを一部削って取り付けます。これで、0番台のモーターカバーが出来上がりました。
※塗装後に調べて分かった事ですが、付属編成のモハE233-3000だけは、移植した機器の右隣にある小さい箱が付いていないようです。
床下の改造が終わったので、塗装に入ります。床下の部品はプラ感が露骨に出ており、塗装することでこれを解消できます。
まずは、下準備として中性洗剤に漬けて脂分を落としました。窓ガラスの部品も指紋が目立っていたため、同時にやりました。
メタルプライマーを吹いて、その上に下地となるサーフェイサーを吹いて…
その上からMr.カラーのタイヤブラックを吹きました。塗り忘れがないように、いろんな角度から塗料が回っているか確認します。確認が終わったら、クリアコートを吹いて光沢仕上げにしておきます。
クリアコートが乾燥したら、床下の色差しとスミ入れをしておきます。色差しでは銀と黄色を使用しました。
色差しとスミ入れが終わったら、ウェザリングをします。ベタ塗りすると床下の地の色や色差しした銀色などが隠れてしまうので、程よい加減で汚しておきます。実車の資料をよく見ながら汚すとそれらしい汚れ方が出せると思います。塗料は、以前に調合した床下汚し専用の塗料を使いました。
横から見るとこんな感じです。うっすら浮き出る床下の表記がそれらしさを出していると思います。この後、仕上げとして艶消しクリアーを軽く吹いておきます。
床下機器の整備はこれで完了で、次回はいよいよ車体の塗装に入ります。発注していたTOMIXのPS33Dパンタグラフも届いたので、パンタグラフも同時に仕上げていくつもりです。今回も長々とお付き合いいただきありがとうございました。