KATO JR四国2000系を加工する その3
どうもです。前回に引き続き、2000系の加工を進めます。
今回は床下機器の塗装とウェザリング、屋根の塗装前に行っていたTNカプラー化や振り子傾斜角増加の工程も併せて紹介します。
はじめに、カプラーのTN化についてです。純正のカプラーでは貫通型先頭車のスカートに切り欠きが発生し、車間もだいぶ広いためあまり見栄えが良くないと思ったので、思い切って全車JC6328にしました。取り付けは接着剤で行っています。
奥が純正、手前がTN化した車両です。違いは一目瞭然ですね。
大量にカプラーを発注したので、こんな形で届きました。これが白箱ってやつですか…
ついでにT先頭車の振り子傾斜角の増加も行いました。先頭車運転台側の台車は車体傾斜機構が無く、それによってイマイチ傾かないどころか急曲線、ポイントで脱線するトラブルもありました。そのため、運転台側の台車も傾斜するように改良します。
とは言うものの、実際に行う加工は銅板を曲げるだけなんですけどね←
貫通路側と同じ形に曲げてやることで、運転台側の台車も車体傾斜機構が備わります。
画像左側が加工した車両です。銅板を曲げるだけでここまで変わるので驚きです。
銅板の曲げ加工を応用することで、振り子エラー車の再現も可能です。この作例では、直線走行時に軽く左に傾斜しており、左カーブで通常と同様の傾斜全開、右カーブ全開で直立するようになっています。
振り子エラー車がひと目でわかりますね。実車の乗車中や撮影中に振り子エラーされたらたまったもんじゃないですが、模型なら許容範囲です^^;
一部の貫通型先頭車は、最近増えているS-DT69型台車を装備した車両にします。製品化はされていないので、十六夜車両氏の3D出力部品を使用します。
仮組みです。配線が折れそうでヒヤヒヤします^^;
付属のATS車上子は折損したので使わない方向で行きます←
さて床下の塗装です。下地として、まとめてプライマーとサーフェイサーを吹きます。
自作のJR四国床下用グレーで、一通り吹きます。
各部の色差しと表記類のインレタを貼り、光沢クリアコートを吹きました。
光沢し上げにした後、全体にスミ入れを施しました。
いつもの鉄粉カラーを吹きました。
ウェザリングマスターを使い、汚れ方に強弱をつけてみました。
2121号車は2020年12月の要検後の姿にするので、ピカピカにする機器にマスキングをしてから汚します。
できました。一部だけ綺麗な床下です。
以上、床下の加工が終わりました。次回はボディのウェザリングを行います。ここまでご覧頂きありがとうございました。